専門研修終了後のキャリア

当教室の救急科専門研修プログラム終了後のキャリアを紹介します。大学での臨床・研究、大学院への進学、市中病院での勤務、在宅医療など、様々な場所で活躍する先輩たちの声をお届けします。

松山匡

2009年卒 京都府立医科大学 救急医療学教室 学内講師

全国行脚プログラムで志したアカデミックキャリアで世界に羽ばたく!

本教室の専攻医プログラムは、全国各地の素晴らしい指導医の下で質の高い研修ができることが魅力ですが、臨床面のスキルアップのみではなく、「理想のキャリア」を見つけることも可能です。私の場合は、多くの施設で研修し同世代の救急医と話す中で、臨床面や教育面に比してまだまだ成長の余地のある「救急医のアカデミックキャリア」の成熟に寄与する決意をしました。結果として、プログラム終了後、大学院入学、トロント小児病院への研究留学、京都大学予防医療学教室への臨床研究のイロハを学ぶための国内留学(Master of Clinical Researchコースも聴講)を経て、心停止を中心とした各種ガイドライン作成を行なったり、得られた研究結果を基にシステム改築(社会実装)を行うことで救急医療の質改善に寄与しています。
本教室では海外の様々な研究チームと交流があるため、海外留学も比較的容易に可能であることも強みです。臨床・教育に加えてアカデミックキャリアを形成し世界で活躍する医師を目指しませんか?!

武部弘太郎

2010年卒 京都府立医科大学 救急医療学教室 助教

思いを実現させることができる教室

「京都の救急医療をより良くしたい。そのためには救急医療の教育が必要だ。」私の思いをシンプルにするとこんなところでしょうか。この思いは当教室の専攻医プログラムに入る前からずっと抱いているもので、教員スタッフとなった今も変わりません。医学生・研修医・専攻医への教育はもちろんのこと、ICLSのインストラクター・ディレクターとして多くの京都府内のICLSに関わり、JATECのインストラクターとして2022年度からはJATEC京都コースを京都府立医科大学で開催するにあたりコースコーディネーターも担当しています。京都で救急医を増やし育てることを目的とした京都若手救急セミナーの開催やEM Allianceという全国の若手救急医で構成されるNPO法人の代表幹事なども経験し、救急関連の書籍にも多数執筆してきました。日本救急医学会の学生・研修医部門運用特別委員会委員や近畿救急医学研究会の学生・研修医のためのプログラム企画運営委員会委員長も担当し、救急医療の教育・普及活動に関わっています。私自身、まだまだ道半ばですが、皆さんも自分の思いを実現させてみませんか?それを可能にしてきた実績と協力体制が当教室にはあります。

渡邉慎

2010年卒 京都府立医科大学 救急医療学教室 助教

大学で実現する臨床・研究・教育の相乗効果

私は、Bossからの電話一本(無茶ブリ)というきっかけで、大学スタッフとしてのキャリアを歩み始めました。ただただ臨床現場にしか興味のなかった私ですが、かつてBossが「臨床・研究・教育の三本柱が立って初めて一人前」と言っていたことが気になっており、自分では絶対に選ばないであろう大学人としての仕事を始める事にしました。当初は研究や教育の勝手がわからず、ひどく苦労しましたが、徐々に臨床・研究・教育は相互に密接に関係しているものだと、実感を伴って理解できるようになりました。救急外来で患者さんに分かり易く説明することは、学生への講義の延長線上にあり、また話の最中に未解決のクリニカルクエスチョンに気づかされることもあります。手技を1つ教えれば自分の手技もブラッシュアップされ、系統講義を1コマ担当すれば同分野の知識が補充・整理されます。論文を1本書けば、知識が深まり、日々の臨床における視野がさらに広がり、またそこから新たな疑問が生まれます。この相乗効果が日々の仕事のモチベーションとなり、そのモチベーションを臨床・研究・教育という形で発揮できる場もまた大学病院なのです。「大学で働くのはちょっと・・・」と思っている皆さんも、意外とハマるかもしれませんよ。

宮本雄気

2012年卒 京都府立医科大学 救急・災害医療システム学 博士課程

救急医療と在宅医療の架け橋となって医療をもっと良くしたい!

私は大学を卒業後、当時「野戦病院」と呼ばれていた市中病院での初期研修を行いました。
さらに後期研修では全国各地の病院で院外研修を行い、臨床の技術を磨くだけではなく、様々な「医療のカタチ」に触れることができました。
この後期研修を通じて、救急入院患者の「出口問題(急性期治療は終了したが、その後の亜急性期以降の連携に難渋する問題)」や、特に高齢者における患者・医療者ともに望まない救急搬送をどのように防ぐか などの問題を意識するようになりました。
このような社会的問題を解決するために、救急・集中治療を行う傍ら、後期研修終了後には在宅医療も実践するようになりました。その後、公衆衛生大学院にも進学し、系統的な研究・教育・社会実装に関するスキルを学びました。さらに上記の知識・経験を活かし、2021年からは新型コロナウイルス感染症で自宅療養を余儀なくされた患者に対しての医療提供チーム(通称:KISA2隊)を全国に先駆けて立ち上げ、患者の命を救い、救急医療の負担を軽減する活動を行政と連携して行っています。この活動は種々のメディアにも取り上げられ、まさに「在宅医療と救急医療の架け橋となった」活動だと考えています。
この教室には「救急医療は社会のセーフティーネットである」というマインドが浸透しています。
そして臨床・研究・教育・社会実装など様々な形で社会のセーフティーネットとしての救急医療を実現できるリソースがこの教室には備わっています。
皆様の熱い思いを実現できるようチーム一丸となってサポートします!
ぜひ一緒に医療をより良いものにしていきましょう!

中島聡志

2014年卒 京都府立医科大学 救急・災害医療システム学 博士課程

救急医というスペシャリストを目指して

学生の頃から救急医を目指し、初期研修終了後に本教室のプログラムを開始しました。全国行脚では、外傷、集中治療、ER、小児救急、地域医療など、様々な救急の形に触れ、修練を積みました。循環器内科医や外科医として働くこともあり、救急医以外の立場から救急に携わる経験もしました。救急医療には様々な領域があり、一見してタイプは違うようにみえど、共通しているのは救急医療への情熱であり、各施設の師匠たちから救急医としてのマインドを叩き込んでもらいました。
専攻医プログラムを終了後、外傷のさらなる経験を積むために京都府下の外傷センターで勤務し、現在は大学院に進学し、臨床研究を行う毎日を過ごしています。
救急医療とは、水道・ガス・電気といったインフラと考えています。持続可能な救急医療を目指し、救急医というスペシャリティをさらに追求していきましょう。

岡翔

2014年卒 滋賀県済生会病院 救急集中治療科 医長

ERと、集中治療と、プレホスピタルと 〜救急医としての可能性に挑戦しよう〜

専攻医プログラムで学んだことを活かし、さらに自身のスキルアップができる施設を考えた結果、救急外来・集中治療に加えドクターカー/ドクターヘリといったプレホスピタル診療に従事できる現在の職場を選択しました。
専攻医時代に小児診療や整形外科疾患、集中治療のトレーニングを受けていたため、専攻医を終えていざ県内随一の救命センターに入職した際も自信を持って診療に従事することができました。このように専攻医の間に他科ローテートも行い、救急医として守備範囲を広げられるのも当教室の専攻医プログラムの特徴です。
また、京都府北部の僻地にある大学附属病院での1人救急医も経験できます。地域医療の限界や他科との関係性など、都市部の病院よりも制限を受けることが多く、そうした環境で自身がこれまで培ってきた知識や技術を如何に発揮できるかを考えながら働くという経験は、私の救急医としての大きな財産の一つとなっています。
当教室には急性期診療のみならず、在宅診療に従事する者、臨床研究に従事する者など多種多様な医局員が在籍しており、専攻医プログラムを終えた後も救急医として様々なキャリア形成が可能です。ぜひ一緒に救急医の可能性を追求しましょう。

徳田理奈

2015年卒 豊岡病院 但馬救命救急センター 医長

なりたい医師像を一緒に考えよう!

みなさまこんにちは。私は現在兵庫県北部に構える公立豊岡病院但馬救命救急センターに出向しています。後期研修が終了した後に妊娠・出産・産休を経たのち、今は1児の母としてフルタイムで勤務、フライトドクターもしています。救急科専門医を取得したはいいのですが、今後自分がどんな医師になりたいのか、は現在も思案中です。男女共同参画が推進される昨今ではありますが、やはり守るべきものが増えると働きかたや目指す医師像は自然に形を変えていくものだなぁと実感しています。救急診療にはもちろん従事したいけれど集中治療や外傷診療も勉強したい、できたらドクターヘリにも乗りたい、そして個人としてのライフイベントも充実したものにしたい、というとっても欲張りな私の願望を聞いて応援してくださる教授や、色んな道が広がっていることを背中で示してくださる先輩方がたくさんいらっしゃるのが当教室の素晴らしい点のひとつだと思います。まだまだ未熟な私ですが、今後は後輩の皆さんにも誇れるようなロールモデルが示せればいいなと思い毎日奮闘しています。

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